先週あたりに盛んに回っていた「ミュージカル・バトン」関連のエントリをずーっと眺めていて、すごい曲を「よく聴く/思い入れのある曲」に挙げているエントリを発見。
webdog のジェット☆ダイスケさん、
「19(Extended Japanese Mix)」ポール・ハードキャッスルfeat.小林完吾。
うわこれ12インチシングル持ってたよ! もっかい聴きたい! と思ったらこちらのエントリでも紹介されていたんでもう勢いでこの曲が入ったコンピ盤を買ってしまった。
というわけで1985年のポール・ハードキャッスルの大ヒット曲「19」。
エレクトロポップをバックに、「ベトナム戦争では、兵士の平均年齢は19歳だった」というBBCニュースだかのアナウンスが流れるという異色の曲だが、これは日本語版!
日本版制作でアナウンサー役に起用されたのが、当時日本テレビのトップアナだった小林完吾。「えーさてー」という深みのある独特の声色は、当時のものまねの定番にもなるくらい有名だった。
当時、確か夕方のニュースか「11PM」で、小林氏のインタビューを見た。「戦争の非人道性を訴えるこの曲に、私が少しでも貢献できるなら…」と真面目な顔で答えていたのを覚えているが、完成した曲はこれがすごいものだった。
もうストレートに日本語訳である。
原曲では "In Vietnam, He was 19. Vi, Vi, Vi, Vi, Vi, Vi, Vi, in Vietnam he was 19."
これが「ベトナム戦争では19歳だった ベベベベベベベトナム戦争では19歳だった」
"Nineteen, nineteen, na-na-na-na-nineteen"
ここは「じゅうきゅう、じゅうきゅう、じゅじゅじゅじゅじゅうきゅう」
どうしろというのだろうか。
もとの英語版は、アナウンス自体はニュース原稿を冷静に読み上げている感じで、それが冷たさとなりいい効果を上げていたのに、小林アナ版はちょっと演劇がかってるというか感情が入り気味で、「もっと普通にアナウンサー口調で喋ればいいのにな」とちょっと不満に思ったものだった。
いやでも20年経てばそんなことはどうでもよくなる。怪作も快作になるというもんである。とにかくワンアンドオンリー、一期一会、このスゴさは聴いてみないとわからない。戦争反対。
それにしてもこのコンピ盤、懐かしいというか頭の悪くなりそうな悪そうな曲ばかりで最高です。
posted by gyogyo6 at 20:25
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よい音楽(竹)
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