このブログでは新譜を滅多に取りあげないんですが、時には何を差し置いても書いておきたいという作品に出会うことがある。そんな一枚がこれ、「開幕の祈り」。
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開幕の祈り
佐渡裕 兵庫芸術文化センター管弦楽団
曲名リスト
1. 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲(マスカーニ)
2. 弦楽のためのアダージョ(バーバー)
3. 交響曲第5番~アダージェット(マーラー)
4. エレジー(チャイコフスキー)
5. ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
6. アンダンテ・カンタービレ(チャイコフスキー)
7. クラリネット協奏曲~第2楽章(モーツァルト)
8. G線上のアリア(バッハ) ※〈CD/SA-CDハイブリッド仕様〉
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昨年10月にデビューした兵庫芸術文化センター管弦楽団が出す初のCDである(DVDはデビューコンサートのライヴが既に出ている。録音はデビューコンサート前)。曲目から想像されるかも知れない「アダージョ何とか」みたいな適当な企画ではない。「癒し系のライト・クラシック」といった陳腐な宣伝文句(アマゾンの紹介文より)も不要。以前このブログのサブタイトルに自分が「癒しだけではつまらない」云々と書いていたのを思い出した。真摯な祈りを「癒し」と呼んじゃいけない。
祈りのためには至上の演奏、それがあれば十分である。「ライト・クラシック」で片付けられがちな曲も、演奏次第でこんな感動を呼び起こす。彼らが祈りを捧げるものは、……。7曲目、モーツァルトのクラリネット協奏曲が心に沁みる。
avexのサイトではほんの少しだけど試聴もできる。「100曲モーツァルト」には「しょーもない企画だなあ」と感じた avex classics だが、このアルバムには本当にグッジョブ! と賛辞を贈りたい。
楽団の本拠地は兵庫県西宮市にできた「復興のシンボル」兵庫芸術文化センター。というかそこの専属オーケストラである。結成の経緯やらユニークな特徴などについては 公式サイト を参照下さい。こういう素晴らしいオーケストラを持っていることを、西宮市民・兵庫県民はもっと自慢していいと思う。
以上、ここまで「佐渡裕」という名前をあえて出さなかった。芸術監督・指揮者としての彼の役割はもちろん多大なのだけれども、この作品の価値はそういう「名前で売る」のとは別次元のところにあると思うからだ。
芸文センター最近のニュースから。 世界のヨーヨー・マがやって来る!
「近所に来るなんて信じられない。」!! あー、こういうノリの告知はとても好きだ。うれしくてたまらない気持ちが伝わってくる。




