ジャーナリストへの訴訟提起をきっかけに、「オリコンチャート」がよく話題に上っています。訴訟の理由にもなっている「オリコンチャートは操作できるのか」という点については、私はあまり興味がありません。レコード店によく足を運ぶ人なら、(自分のためとか友達に頼まれたなどの理由では)説明のつかない枚数を一人でまとめ買いしている場面に出くわしたことが少なからずあるでしょうし(私もあります)、いろいろ証言もあるようです。
そんなわけでこの問題については、エピックレコード創設者でもある丸山茂雄氏の
私はオリコンの存在を「チャートを使って音楽業界を盛り上げている会社」とシンプルに考えています。そのチャートをめぐって「正しい」とか「おかしい」とか色々な話が飛び交うことで業界の「盛り上げ」に役に立っています。「盛り上がる」ことが大事なのでチャートが厳密に「正しいこと」を私は必要としていません。(略)
「オリコンチャートはオリコンが決めている」でどこが悪いのですか?(略)オリコンに私が期待するのは、こんなこと(チャート作成の公正さ・引用者注)ではなくて、業界を「盛り上げる」ことなのです
( 丸山茂雄の音楽予報 - 歌舞伎・プロレス論 )
という発言に同意したいと思います。
丸山氏はプロレスにも言及してられますが、音楽ギョーカイにおけるオリコンはちょうどプロレスで言うとレフェリーのような存在ですね。そして、プロレスのレフェリーに求められるものが「公正さ」でないことは言うまでもありません。
素晴しいレスラーが繰り広げる試合をいかに演出し、盛り上げるか。レフェリーは毅然と試合を仕切ることも必要ですが、時には会場で一人だけ凶器の存在に気がつかなかったり、カウントを取るスピードが妙に違ったり、ラリアットを食らって場外で失神したりすることすら求められます。(もちろん、会場全体が大満足するという結果が出なければいけませんが)
それを、「いや俺は昔から公正なレフェリングをしてきたんだ」と主張されても、ちょっと白けてしまうのです。
参考リンク(必読)
音楽配信メモ オリコンが自分たちに都合の悪い記事を書いたジャーナリストを潰すべく高額訴訟を起こす
オリコン訴訟問題について音楽業界関係者に取材しました
オリコン訴訟問題の現状の詳細なまとめ
(この問題のキモは「企業による個人の言論封じ込め」にあるのですが、この記事ではあえて触れていません)
(次の記事に続く)





