2007年01月31日

ラビリンス

前エントリのポリスを率いていたスティングはバンド解散後ソロとして活動していますが、彼はちょっと変わったアルバムを昨年発表しました。

B000GUK5FOラビリンス
スティング エディン・カラマーゾフ
ユニバーサルクラシック 2006-09-27

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1600年ごろのジョン・ダウランド作の楽曲、いわゆる「古楽」をリュート一本の伴奏でうたうというものです。ジャケットにはおなじみの黄色いラベル。クラシックの独グラモフォンレーベルからのリリースです。

スティングは独特のハスキーなトーンで訥々とうたう。こういった曲は本来どのようにうたわれるのが正しいのか私はよく知らないのですが、きちんとスティングの歌になっているのは立派です。スティング自身によるライナーノートも読み応えありますので、和訳のある日本盤がおすすめ。

ルネサンス期か…。日本では、出雲の阿国が歌舞伎をはじめたりした頃でしたっけ。どんな音楽だったのでしょうかね>阿国。

ところで、この「ラビリンス」プロジェクト(?)を映像で収録したDVDも出るようです(アマゾンのページでは「CD」になってますが、DVD1枚+CD1枚の2枚組)。これも興味深い。(注: リンク先の商品は米国盤ですので、DVDのリージョンコードをご確認ください)

Journey & The Labyrinth: The Music of John DowlandJourney & The Labyrinth: The Music of John Dowland
Sting Edin Karamazov

by G-Tools
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=14033

そういえば、スティングがソロ第1作「ブルー・タートルの夢」を出したときも、ジャズミュージシャンとともにアルバムができるまでの過程を撮影した映画「ブリング・オン・ザ・ナイト」を作ってます(これは名作!)。


ところで、ポリスは今年のグラミー賞のオープニングアクトで再結成ライブをやるみたいですぞ。
http://www.grammy.com/GRAMMY_Awards/News/Default.aspx?newsID=2352

posted by gyogyo6 at 23:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(松) | 更新情報をチェックする

2007年01月29日

これが2007年に売られているのか(と言ってみる)

synchronicity

最近発売になったポリスの紙ジャケCD、中味は2003年リマスター。まあそれはいいんですが、これエンハンストCD仕様になっててビデオクリップが収録されているんですよね(シンクロニシティーなら「見つめていたい(Every breath you take)」のクリップとか)。
しかし、オーサリングソフトが例によって古い Director なもんだから、マックの場合対応OSがOS9まで。Intel Macは置いてきぼりですかそうですか。orz 右の画像のように、Intel Mac上ではアイコンには進入禁止マークがついて開くことができません。

それでいいのかユニバーサル! 2007年に売るディスクがこんな仕様で! なーんて。
(ビデオクリップ自体はQuickTimeムービーなので、Finderから掘っていけばOSXでも鑑賞することはできます。が、意図された再生方法ではないでしょう)
あ、紙ジャケ自体は気に入っています。

ところで、やはり「シンクロニシティー」はアナログ盤のように「サハラ砂漠でお茶を(Tea in the Sahara)」で終わってほしいのだった。CD化されたときに付け加わった最後の1曲は、紙ジャケでは余計な気がする。

B000KJTKEIシンクロニシティー(紙ジャケット仕様)
The Police
ユニバーサルインターナショナル 2007-01-24

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2007年01月22日

思わぬ方がご訪問(?)

このブログを自分で開いたら、右サイドバー下方の "Thanx" 欄に身に覚えのない画像を見つけた。

higasikokubaru.JPG

ちょ、貴方は昨日宮崎県知事に当選された東国原英夫さんでは…。なぜこんなところに。私、こんな画像貼り付けた覚えありませんけど。

…どうもPCのキャッシュファイルがおかしくなっていたらしく、再起動してキャッシュをクリアしたら元に戻りました。あーびっくりした。それにしてもこうやって見るとそのまんま東は悪人顔ですねー。(もちろん、どんな顔してようがきちんと仕事をしてくれたらそれで良いんです)
これから大変でしょうけど県民に選ばれたわけですから期待を裏切らないようにお願いします。

posted by gyogyo6 at 14:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2007年01月21日

世界初収録「トルコ行進曲」のためだけに買う

CDショップを見ていましたら、ファジル・サイの新譜が山積みしてありました。トルコ出身の若きクラシックピアニストですが、自ら作曲もする人です。山積みしてあったのは「ブラック・アース」というタイトル。

B000L22TJWブラック・アース
ファジル・サイ
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ 2007-01-17

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彼は何年か前に自作曲を自演した同名のアルバム「ブラック・アース」を出しています。なんでこんなの今頃出してあるんだろうと思いながらスルーしかかった私の目に留まったのは、「トルコ行進曲“ジャズ” 世界初収録!」というポップでした。それを早く言ってくれ。というわけで買ってしまいました。自作曲ばかり集めたベスト盤。といっても5曲22分で1,000円という、ほとんどシングル盤のようなボリュームです。

「トルコ行進曲“ジャズ”」は、彼のコンサートではアンコールの定番です。モーツァルトの有名曲(K331)、最初はふつうに弾き出しますが、途中から装飾音が入ってきたと思ったらサイ流ジャズの世界に突入していく(彼はジャズのマナーでも弾けます)。これが実に痛快で、私がはじめてコンサートで聴いたときは、そんなことをやると知らなかったものですから笑って驚いて最後は立ち上がって拍手しちゃいました。今ではこのパフォーマンスもずいぶん有名になり、「ネタバレ」してしまっているのでサプライズはないかも知れませんが…。でもアレンジは毎回変わるようですから楽しい楽しい。

おっとYouTubeにもありますな。これです。↓

なんでも、この前の「たけしの誰でもピカソ」に出演していたそうで(この番組、私の住む地域では見られないのですが…)。このCDのリリースはちょうど放送の2日前です。まったく、商魂たくましいですね(さすがはavex)! でも、彼のパフォーマンスを見たら、聴いてみたくなるのもわかります。

こちらは近日発売DVDだそうです。タイトルが笑う。

鬼才!天才!ファジル・サイ!鬼才!天才!ファジル・サイ!
サイ(ファジル)

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彼のCDデビューはやはりモーツァルトのピアノ集。こちらにも「トルコ行進曲」あり。この演奏も良いですよ。他の曲も「モーツァルトならこんな風に弾いていたかも知れない」と思わせる、ケレン味あふれる演奏。

トルコ行進曲~サイ・プレイズ・モーツァルトトルコ行進曲~サイ・プレイズ・モーツァルト
サイ(ファジル) モーツァルト

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posted by gyogyo6 at 21:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(松) | 更新情報をチェックする

2007年01月11日

100曲3000円スピリチュアル!編

いい加減に「100曲3000円」の企画もネタ切れかと思うわけですけれども。

B000JLSUU2ベスト・スピリチュアル100
オムニバス(クラシック) エヴェラ(エミリー・ヴァン) フリッツ(シスター・ジャーメイン)
東芝EMI 2006-12-20

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「スピリチュアル」キター、と思いきや、これはホントに宗教音楽、狭義のスピリチュアルです。最近流行のオカルトなスピリチュアルとはちょっと違う。ふー、びっくりした。
CD6枚組のうち1枚くらいは、黒人霊歌であるところの「スピリチュアル」を入れてもよいかなと感じましたが、それは企画違いになるでしょうか。

それはそうとオカルトチックなスピリチュアルものが現在流行っておりますが、あまり健康なことだとは思えません。こういうのに厳しい『噂の眞相』が休刊しちゃったのは日本の社会にとって損失だと思いますね。あと芸能界における上岡龍太郎の不在。あのスピリチュアルなんとかさんの顔にバツ印書いてくれないかな。

posted by gyogyo6 at 20:57 | Comment(0) | TrackBack(1) | よい音楽(梅) | 更新情報をチェックする

2007年01月07日

マックの広告はこんなのでどう

お正月に家族が集まって、しょうもない話をしていたときのこと。
電気製品の話になり、ボーナスででっかい液晶テレビを買った、Wiiの抽選販売に当たったラッキー、PS2が壊れてしもた、パソコンも壊れたんで新しいの買った云々、なんて話題がとりとめもなく続き、

●「そー言えばアップルのCMやってるの知っとう?」
私「あーあの『
どうもマックです、こんにちはパソコンです』ていうやつな」
●「それそれ。あれむかつくなぁ、あれ見たら『マックだけは買わんとこ』て気になるわぁ」
私「(苦笑)」

というわけで評判がよろしくないです。年が明けてもまだやってますかねこのCM。まあ、「むかつく」のは、全然印象に残らないよりはましなのかも知れませんが…。

どうも、「マックって格好いいでしょ? 進んでるでしょ? Windowsじゃなくてこっち選んだ私って違いが分かるって感じでしょ?」みたいな空気を発散させすぎなのです。もっと謙虚に行かないと!

比較広告っぽくするにしてももう少し控えめなのがいいなあ。たとえば、

PCを使ってできることは、たぶんマックでもできます」
くらいの。それで、同じことをやっている画面を並べてみせる。マックの方がちょっとだけ格好良く見えるようなものを選んで。(ここ重要)
「でも、苦手な分野もあります。ウイルスに感染したりばらまいたり、Winnyでファイルを流出させたりマックではできません」
くらいでいいんじゃないかな。後段は「えっ、マックはウイルスに弱いのか!」と誤解されないように注意しないといけない。

最近も「菊地桃子、学生、です」みたいな「マックは最高、それにひきかえあっちは…」みたいなノリの、いかにもアメリカーンなCMが流れてたり、それ以前はカタツムリがインテルのプロセッサを乗せて歩いてたり(今や笑い話ですね)、そもそもはじまりの「1984」CM自体IBM-PCに対する挑戦だったり、いやいやもっと前のIBM-PC発表時の「Welcome, IBM」からして自意識過剰ぷりは際だってたわけですけれども。

参考:

http://www.macmothership.com/gallery/gallery2.html
http://www.macmothership.com/gallery/gallery8.html

ユーザーにはまだまだ信者のような人は多いですからね。なかでも最近マックを使い出した人。「こんな素晴らしい世界があっただなんて! 早くみんなにも知らせないと! 皆さん目を覚まして下さい!」みたいな使命感に燃えている。気分が高揚しているのは分かるけど、結構滑稽に見えます。私も昔はその一員だったのですが。

それはそうともうすぐ Macworld Expo ですけれども、お宝鑑定団にさりげなくこんなことが書かれてます。

情報筋によれば、Macworld Conference & Expo/San Francisco 2007で発表される内容について説明を受けた上級役員の何名かは絶句したらしく、発売されれば当然誰もが買うだろうと思うものらしいです。(2007/01/06)

なんかすごい思わせぶりですな。なんせ「これまでの30年ははじまりに過ぎなかった」らしいですからね。
「当然誰もが買うだろうと思うもの」って何だろう、きっと Spartacus みたいなものに違いない。

posted by gyogyo6 at 23:21 | Comment(2) | TrackBack(0) | 林檎 | 更新情報をチェックする

2007年01月05日

今頃知る、2006年再発盤

年末年始のこの時期に見かける「2006年回顧」企画で「そんなことがあったのか」とはじめて知る、ということが、恥ずかしながらよくあります。今頃、2006年にリイシューされていたことを知りました。桜川唯丸 with Spiritual Unity の「ウランバン」。

桜川唯丸(初代。現在は引退して、この名は二代目の人が継いでいます)は江州音頭の歌い手ですが、1991年に発表したこのアルバムは当時猖獗を極めていたワールドミュージックの手法で大胆にダンス・ミュージック化されてます(とはいえ音頭はもともとダンスミュージックですが)。なんというか、あの時期にしかなしえなかった傑作ですね。
WAVEのレーベルからリリースされたこともあって長い間にわたって廃盤、中古はやたらと高いプレミアムがついてましたが、このたび再発、しかもライブ音源に新録(引退してるのに!)も加えた2枚組になってます。これは全人類必携です。
なにより、「是非聴いてみてよ!」といっても簡単に聴ける手段がこれまでなかっただけに、うれしい。

江州音頭・桜川唯丸の名作『ウランバン』が復刻 (Beats21)
「幻の名盤」、初代桜川唯丸師の「ウランバン」が復刻 (JanJan)
ウランバン DX (bounce.comレビュー)
ボンバレコード(配給元)新譜案内

いやこれは2006年リイシュー盤ベストにしよう。…何をいまさら。
ullambana DX

posted by gyogyo6 at 00:51 | Comment(2) | TrackBack(1) | よい音楽(松) | 更新情報をチェックする

2007年01月01日

続・オリコンの使われ方使い方

前記事からの続き

そもそも「曲がヒットしている」というのがどういう現象であるかというと、「多くの人に浸透している」状態であります。オリコンはしかし、そのヒットの基準を「レコード(CD)の売上枚数」という一点のみから評価してランク付けするわけです。

もちろんオリコンは「音楽業界誌」ですから、このアプローチは全く正しいものです。ヒットする=レコード会社が儲かる=CDが売れる。これが正義です。最近ではCD売上だけでなく、音楽配信による売上もあったりしますが、それもやはり「会社が儲かる」かどうかが評価の基準。どちらにせよ音楽業界の方を向いています。繰り返しますがこれはオリコンとしては正しいことです。

ですが、それだけで「ヒット」を測るのが、妥当な評価なんでしょうか。

今年のオリコン年間アルバムチャートはこんな感じです。トップ3はすべていわゆる「ベストアルバム」。えー。そんなの、今年売れたアルバムではあっても「今年流行した曲」とは言わないです。

こちらが年間シングルチャート。おお、某事務所所属のひとが多いですね。善哉善哉。しかし、これも、通常盤限定盤、カップリング曲(昔で言うB面曲)を変えたりジャケットを変えたりして、一人で複数枚を買わせた結果の売上であることも多いようです。もちろん、レコード会社からすると「売上があがった」ことに間違いは無いんですが、それ、「世間に浸透」した結果だと言えるのでしょうか。

オリコンのチャートが意味の無いものだとは言いません。確かにひとつの指標としての意味はあるでしょう。しかし、あくまでこのチャートは「レコードセールス」が最重要な「音楽業界」向けに作られているもの。音楽業界を構成する人々には最重要な指標であっても、世間の衆生が気にするようなものであるとは、どうにも思えないのです。(だから、「チャートの公正性云々」と言われてもピンとこない)
すでに同社のチャートは30年以上の歴史がありますが、そこから見えてくるのは「音楽産業史」であって「音楽史」とはまた違うんじゃないでしょうか。美空ひばりが偉大なのは、レコードをたくさん売ったから、ではないはずです。

世界で最も有名なヒットチャートと言えば米国のビルボードが発表しているものですが、あのチャートに占めるレコードセールスの割合は2割ちょっとしかないんだそうです。ラジオでのエアプレイ回数の方がもっと重要なんだとか。もちろん日本と米国では音楽市場の構造も違うでしょうから、ビルボードのやり方が絶対正しいとも思いません。でも、ヒットが分散して「これがヒットだ」というのが見えなくなっている現状を、レコード売上だけで切り取れるのかというのは大いに疑問です。
もうすこし、「これがヒットだ」と実感できるヒットチャートというのは、できないものでしょうか。


というようなことを、やはり「今年の曲」が全然見えない紅白歌合戦を見ながら思いました。でも、年の終わりに「すべての人の心に花を」と「イマジン」を続けて聴くのも、そう悪くないかなとも感じました。

今年もよろしくお願いします。

posted by gyogyo6 at 00:30 | Comment(0) | TrackBack(2) | 音楽の周辺 | 更新情報をチェックする