この春に公開される映画「神童」。これはさそうあきら作のコミックが原作です。原作が傑作なだけに、成海璃子・松山ケンイチ主演で描かれるこの映画版がどのような出来になっているのか、期待と不安を持っています。
その映画の「神童」と原作であるコミック版の「神童」とではだいぶストーリーが違います。そのため、劇中で演奏される曲目もずいぶんと違います。映画で演奏される音楽は(予告編を見る限り)さすがに有名曲中心のようですが、コミック版はそうではありません。
まんがではもちろん音を描き込んでいるわけではありませんし(でもその代わりに音楽が「見えます」よこれは)、具体的に「ここではこの曲を弾いたよ/この場面で流れているのはこの曲」と明確に分かる描写もあまりありません。作者のさそうあきらは、単行本(文庫版だけか?)巻末に「BGMリスト」を追加し、弾いている/あるいはその場で流れている曲を明らかにしています。
これを見ると、古くはバッハの「パルティータ」がありますが、ショパンからドビュッシー、リストと来てメシアン(鳥のカタログ)、プロコフィエフ(戦争ソナタ)、バルトーク、プーランクなど20世紀の作曲家の作品までかなりバラエティに富んでいます。特に現代に近い方の曲は現代ピアノの響きを存分に生かした曲ばかりで(弾くのも大変な難曲が多いですが)、作者の趣味の広さを窺い知ることができます。
iTunes Store に全曲ありましたので、プレイリスト (iMix) を作ってみました。巨匠からNAXOS御用達なアーチストまで、最近のデジタル録音からノイズ混じりの「歴史的録音」までさまざまですが、あの場面ではこの曲が、というご参考までに。41トラック、全部聴くと4時間以上あります。複数のトラック(楽章)に分かれている曲は、「たぶん劇中ではここを弾いてるだろう」という一部だけのリストアップになりますがご了承下さい。一部を除きすべてピアノ曲。
「神童」コミック版 演奏曲リスト (iMix, リンク先要iTunes)
曲目リストはこちら。曲目書くだけで一部ネタバレになるのではないかという不安もありますが、このリストを見ただけでストーリーの想像がつく人はこのまんがの登場人物並みに音楽の才能があると思われます。ぜひ読んでみて下さい。
- ドビュッシー 映像第2集より「金色の魚」(1)
- メシアン 鳥のカタログよりヒメコウテンシ(2)
- シューベルト さすらい人幻想曲ハ長調 D.760(4)
- ショパン 前奏曲嬰ハ短調 Op.45(5)
- ショスタコーヴィチ 24の前奏曲とフーガ Op.87より第7番イ長調(7)
- ショパン 24の前奏曲 Op.28より第24曲ニ短調(13)
- ラヴェル 水の戯れ(14)
- モシュコフスキ 火花 Op.36-6(15)
- ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ(16)
(以下長くなるので一旦畳みます)



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