2008年10月26日

「ブロードウェイ♪ブロードウェイ」

「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」。

everylittlestep(公式サイト。音に注意)

原題 "Every Little Step" をどう訳したらこの邦題になるのかよくわからないが、まあ内容のよくわかるタイトルだとは思う。1975年に初演され15年のロングランとなったミュージカルの名作「コーラスライン」、これが2006年に再演された際のオーディション現場を追ったドキュメンタリーです。自分にしては珍しく、公開初日に観てきました。

「コーラスライン」そのものが、ミュージカルのオーディション現場を舞台にした(メタ)ミュージカルであって、そのオーディションを丸ごと映画にしてしまうというアイデアのまずは勝利であり、そして想像通りに非常に面白い。(なんでも、ブロードウェイミュージカルのオーディションの現場が公開されるのは史上初らしい)

3000人以上いる受験者の一人に日本人、ユカがいる。「出身は?」「日本のオキナワです」「いつアメリカに来たの?」「98年です」。面接した演出家たちは声を潜めて相談、「いいね。英語の発音は矯正すれば何とかなるか」。そこに、振付師(バイヨーク・リー)が異論を挟む。彼女は「コーラスライン」初演時にコニー役を演じた「生けるコニー」であり、ユカの希望するのもコニー役なのだ。「この役はね、NYのダウンタウン育ちでないとダメよ。F線(NY地下鉄の路線名)の座席を5歳の時から取り合っていたようなパワフルさが必要なのね」。彼女はこの二次選考をパスし最終選考に残るが、そこでコニー役を無二の親友と争うことになる…。

あるいは、ポール役の選考に難航する。何人見ても満足できる出来の者がいない。そんな中登場したジェイソンが、審査していた演出家や振付師たち全員に演技一発で感動の涙を流させてしまう。「まいったねこりゃ」「僕が泣いたのは30年ぶりだよ」。あるいは母親が「コーラスライン」初演時のオリジナルキャストで、自分もまた同じ役で挑戦しようとする。あるいは、最終選考に残ったダンサーの演技に演出家が首をひねる、「おかしい、何かが違うな」「皆が終った後でもういちどやってくれないか。8ヶ月前はあんなに良かったじゃないか、あれで頼むよ」「8ヶ月前の自分なんて覚えてないわよ」…。

というようなドラマがいっぱいですが、受かる人も落ちる人も、選ぶ人もみんなすごいよ。なんでこんなにみんなエネルギーがあるんだ、と思う。本当にオーディションだけで映画が一本撮れてしまうのだなあ。

初演時のフィルム、また原案の元となったダンサーへのインタビューテープなどもたくさん挿入され飽きることがない。ミュージカルの「コーラスライン」を観たことがない人にも一応わかるように作ってあるが、もちろん観ているに越したことはありません。

コーラスライン コーラスライン


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↑これは映画版。舞台と映画では雰囲気もずいぶん違うが、映像になっているのはこれだけだからまあ我慢しよう。アマゾンでは品切れ中みたいですが、ショップの店頭にはまだあると思いますしレンタル屋にもあるでしょう。

B001DNF7DI コーラスライン-ニュー・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング/映画「ブロードウェイ・ブロードウェイ~コーラスラインにかける夢」サウンドトラック
サントラ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル 2008-10-01

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この映画のサントラ、と帯には書いてあるがちょっと誤解を招きそう(笑)。2006年ブロードウェイ再演版のオリジナル・キャスト(つまり、このドキュメンタリーに登場した人たち)によるレコーディングです。余談ですがアマゾンの紹介文が何か他の作品のと入れ替わってしまっているようで(この記事を書いた日現在)笑えます。

posted by gyogyo6 at 01:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(松) | 更新情報をチェックする

2008年10月20日

王道進行ってやつ

ほんとに感覚的なものでしかないのだけれど、ここで「王道進行」と言われているものは荒井由実(松任谷由実)がよく使っていてそれ以来というような印象があるなー。この人自体J-POPのご先祖様みたいなものだから当たり前といえばそうかも知れませんけどね。そのへんの「本家本元」が誰なのかを(そもそもそんな人がいるのかも含めて)、誰か検証してくれないかな(他力本願)。

JPOPサウンドの核心部分が、実は1つのコード進行で出来ていた、という話 - 音極道 Music Hacks

posted by gyogyo6 at 23:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽の周辺 | 更新情報をチェックする

2008年10月15日

新MacBook発表まさにその日に

アップルから新しいMacBookが発表されました。世界的な不況の足音が聞こえてくる中で、あえて低価格路線を取らない戦略がどう出るか、果たして売れるのでしょうか。というアップルの懐具合はどうでもよくて発表のまさにその日、私のMacBookのパームレスト部分の端がペキンと細長く割れてしまいました。そんなに余計な力を加えたかなぁ?覚えがないんだけどなあ。

(後日画像up予定。そんな大層な割れ方ではないですよ)

割れたMacBookは初代モデル。2年とちょっと使っています。パームレスト部分はすっかり黄色く変色し、ハードディスクは1回吹っ飛ばして入替え、トラックパッドのボタン部分が時々カチカチ引っ掛かるようになってますが、買い換えるにはまだまだ早い。でもなー、なんかMacを新しいモデルに買い換えるごとに壊れたりひずみが出たりしやすくなってるように感じるのですが、気のせいでしょうか。

で、MacBookの新モデルですが、「全面タッチパネルだ」「ネットブックだ」「超低価格だ」などと事前に派手な噂が飛び交っていた割にはちょっと肩透かし気味な印象ですね。地味な分、アルミの新しいボディが頑丈になっていることを希望します(将来買い換えるかもしれない時のために)。あーMacBookからとうとうFirewireポートがなくなっちゃったのかあ。…ちょっと待て、私のビデオカメラにはi.LINK端子しかないぞ、どうすればいいんだ。

posted by gyogyo6 at 18:21 | Comment(2) | TrackBack(0) | 林檎 | 更新情報をチェックする

2008年10月13日

「5の指」は注釈なしでOK?

NHK-BS2, BShiで放送している「名曲探偵アマデウス」。 クラシックの名曲の「隠された秘密」に迫るというこの番組、先日の第17回はリストの「ラ・カンパネラ」でした。

ピアノの超絶技巧を要求される難曲中の難曲を番組で実演していたのは小山実稚恵さんですが、彼女がこの曲の難しさを語る場面がありました。曲中、常に鳴らし続ける高音のレ#の音があり、「これを『5の指』で弾き続けないといけないんです。一番コントロールしにくい指ですから云々」と語っていました。

『5の指』。ピアノを習った経験のある人だとこれは「小指」のことだとわかりますが、やはり“専門用語”に属する言葉だろうなと思います。でも番組は、字幕の注釈が入るでもなく、そのまま進行していきました。私はちょっと違和感をおぼえました。

あるいは『5の指』程度は、この番組を見る人にとっては常識レベルの言葉なのかもしれません。ちょうど、サッカー中継で「オフサイドラインぎりぎりのパス」、野球中継で「フィルダースチョイス」といった用語がなんの説明もなしで使われるようなものですかね。

…と、いうようなことを一緒に番組を見ていた同居人に話してみました。「いやー、言われてみればそうだけど、普通に『5の指』って言ってるからなんの違和感もなかったわー」という返事。彼女はピアノを教える仕事をしていますが、うーん、やはりそういうものなんでしょうか。聴くのは好きだけど弾いたことない、という人の意見も聞いてみたいものです。

とまあそういう話はともかく、「ラ・カンパネラ」の回はなかなか面白かったです。この曲、リストは2回書き直しているのですが、その第1稿、第2稿、第3稿を対比して弾いてくれたり(それが、番組のテーマにもなっています)。リスト本人しか弾けないと言われた最初のバージョンはすさまじいばかりですね。再放送もあるようなので、ぜひ。

posted by gyogyo6 at 22:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽の周辺 | 更新情報をチェックする

2008年10月11日

ノーベル賞の改革に関する一案

今年のノーベル賞は、日本人の複数受賞という快挙もあってずいぶん話題になりました。受賞者の中には、早くに日本を離れたり、アメリカ国籍を取得されていた方もいらして、「頭脳流出」ということも話題になりました。もちろん今に始まったことではないのでしょうが。

なかでも、物理学賞を受けられた南部さん。高校レベルの物理の知識しかない私には業績の価値もよくわかりませんが、なんでも、受賞後の記事などを読みますと「もらっていないのが不思議」と言われるほどの方であったそうです。しかもこの方に限らず「受賞待ち」中の方、受賞されないうちに亡くなってしまう方が世界中に大勢いらっしゃるらしい。賞の規約で、「故人にはあげない」「対象になる業績はひとつだけ」「最大年3人」という決められているらしく、芥川賞のように「甲乙つけがたいので2人同時受賞」という技も使えないですね。

そんなにノーベル賞の受賞待ち列が長く伸びているのであれば、「年3人」という規約を変えて毎年20人くらいに授与すればいいんじゃないの、と思います。あるいは、年イチじゃなく月イチの賞にして、毎月3人ずつ授与するとか。

それで値打ちが下がるっていうのなら、受賞者の中から年に一人だけ「輝く日本ノーベル大賞」(あ、「日本」は関係ないですね…)を選べばいい。なんなら「最優秀歌唱賞」とか「金の鳩賞」(ネタが古すぎます)とか連発すればいいのです。

それにしても、日本の新聞やテレビはオリンピックの金メダルとノーベル賞がほんとうに好きですよね。号外も出るし。どこの国でもそうなんでしょうか。


posted by gyogyo6 at 21:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2008年10月04日

きっすぃーんぶるーへーぶん

このところ夜によくやってるテレビCMで、「キリン氷結」というのがあります。そこに出演してる女優さんが、松田聖子の往年の名曲「天国のキッス」をうたっているんですが、ですが、どうしてあれ、わざわざ女優さんに歌わせるんでしょうか、非常に謎であります。

このCMのシリーズは、今年の5月ごろにも同じ女優が「青い珊瑚礁」をうたっていて、なんとも微妙な声でガックリ来た記憶があります。「青い珊瑚礁」バージョンはイントロが何秒かあったのでこちらも身構えることができましたが、「天国のキッス」版はいきなり歌から入るのでいつも不意打ちを食らってます。しかも今の時期、CMが集中投下されているらしくやたらと耳にするよ。

松田聖子の歌とならべて聞きますと、聖子の歌は決して上手いとはいえませんがなんとも魅力的な歌声だったなあと思います。それにくらべて深田恭子さん(あ、名前書いちゃった)、うーん、のっぺらりんとした声ですよねえ。諸事情あるのでしょうが、松田聖子のオリジナル版を使えばいいのにと思いました。

posted by gyogyo6 at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(梅) | 更新情報をチェックする

2008年10月01日

iTunesの新機能"Genius"が、やはり期待外れだった理由

iTunesの最新版(8.0)には、 "Genius" という新機能がついています。ある曲を選ぶと、その曲と似た曲をライブラリの中から集めてプレイリストを作ったり、「こんな曲に興味はありませんか?」とiTunes Storeの曲を買えと勧めたりするシステムです。「自動リコメンデーション」の一種ですが、ちょっと使ってみたところやっぱり期待外れです…。

私は、この手の「自動リコメンデーション」で満足いく結果を受け取ったことがほとんどありません。ご推薦してくれるものは、自分が「嫌いじゃない」もの。いわば「消極的支持」にしか過ぎないものが大半です。BGMとして聞き流すには十分なのでしょうけど、それ以上のものではありません。と、そんなものばっかりリストアップされるので、「もうええわ!」といい加減嫌になってしまいます。

で、たまに「おっ」と感じる音楽は「もう知ってるよ」なモノだったりするので、「こんな素晴らしい曲があるなんて知らなかった! 教えてくれてありがとう」となることがなかなかありません。

こういう機能は「使いよう」、なんでしょうけどね。

そんなことを考えているうちに以前読んでいた林信行氏のエントリー「本屋とセレンディピティーの話 」を思い起こしました。詳細はリンク先を読んでいただきたいのですが、「「Amazonアソシエイト」プログラムこそが最良のリコメンデーションサービスだ」、「仕込まれたセレンディピティーよりも、こうした狙っていないセレンディピティーの方が本当はおもしろいんじゃないか」という意見には首が痛くなるほどうなずいていたものです。

林さんと私では、Amazonの実績にしてケタが1つか2つは違うでしょうけど、そんな私でも「思わぬ出会い」が結構あるのです。これ、本当に面白いです。

林さんは主に本について述べていますが、本よりも「感性に訴える」部分が強い音楽は、自動リコメンデーションがより難しい分野じゃないかと思います。ンなわけで、出会いを求めて私は今日もあてどなくさまようのです。

posted by gyogyo6 at 00:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | iPod/iTunes | 更新情報をチェックする