今年のお正月は、西宮の芸文センターへ『宮川彬良とアンサンブル・ベガ』のニューイヤーコンサートに行ってきました(3日)。いやーこの人たち楽しいわ。みんなすごい人たちなんですけどね。
ところで。このコンサートのチラシに「アキラさんの洒脱なトークも楽しみ!」なんて書いてありましてですね。えーあの人の喋りって「シャダツ」ってものかー? と、家族でひとしきり盛り上がっておりました。
まあでも、ちゃんとした意味を知ってないとシャダツかどうかもわからないよね、というわけで意味を調べてみたんですがこれが意外な結果に。
まずネットで引ける辞書から。
俗気がなく、さっぱりしていること。あかぬけしていること。また、そのさま。(デジタル大辞泉)
俗っぽくなく,さっぱりしていること。あかぬけしていること。また,そのさま。(大辞林第三版)
俗っぽさがなくさっぱりしているようす.(デイリーコンサイス国語辞典)
…なんだこれ? ほとんど一緒じゃないの。特に大辞泉と大辞林。どちらも大型辞書ですがニアピン賞もので一致しています。これって例の辞書がいう「芋辞書」ってやつじゃあ…。
というわけで手元にあった「例の辞書」、新解さんで洒脱を調べてみました。
何げ無くふるまう言動や軽いタッチの文章・書画の中に人を引きつける脱俗の風格が感じ取られる様子。(新明解国語辞典第五版)
おおお…。図らずも新解さんの深淵をまた垣間見てしまいました…。脱俗の風格ですよ旦那。
ということでアキラさんは「洒脱なトーク」でいいかな、と。
あっ、コンサートのこと全然触れてませんが、モンティのチャールダーシュをバイオリン二人でビタッと合わせて弾いたのにびっくりしたとか、室内楽ソナタ「ブラック・ジャック」はなんかお父さん風なところがあるなとか、うわーベースが5度ずつ上がっていくわーとか、そういうことは脱俗の風格に持っていかれましたです。
…………
アンサンブル・ベガは、阪神大震災を契機に誕生しました。震災はあらゆるものを破壊していきますが、そんな中から産み出されるものもあります。西宮の芸文センターだって、そう。
それからこんな歌も。「満月の夕」
明日(2015年1月17日)で震災から20年。NHKでは23:15から、この歌を取り上げた番組が放送されます。
『満月の夕』〜震災から生まれた歌の20年〜 (リンク先の下から2番目)