2004年12月18日

上海太郎舞踏公司B「聴くな。〜Bravissimo〜」 本当の聴き所は

私が持っているのは自主制作盤なのだが、2003年にユニバーサルからメジャー発売になっていたのでご紹介します。自主制作盤は制作年などのクレジットがないんですが、確か2002年ごろのものだったはず。
なお自主制作盤のタイトルは「Bravissimo I」で、「聴くな。」はメジャー配給時に後からついたものです。

ベートーヴェン、モーツァルトといったクラシックの名曲に歌詞をつけてアカペラコーラスで再現する。首謀者の上海太郎は演劇人(劇団そとばこまちの元座長)です。
歌詞の内容はナンセンス極まりなく、「運命」第1楽章は朝ごはんで悩む(悩む内容は「誰がまったけごはんを食べるか」)家族の話、「アイネクライネナハトムジーク」は朝寝坊した女子高生の不幸な運命を描く大長編(オリジナルの倍以上の長さがある!)「不思議の国のヒトミ」、ラヴェルの「ボレロ」は麻雀のメンツが足りないと嘆くうちにだんだんメンツが揃っていく話「愛と麻雀のボレロ」、などなど全6曲。

歌詞を聞いてそのギャグに笑うのは、実はこの曲の面白さの一面でしかありません。

コーラスは原曲のハーモニーに忠実にアレンジされています。これは原曲と並べて聴けばよくわかる。メロディの掛け合いをしている箇所は歌詞もきちんと掛け合いの会話になっているし、テンポが速くて歌詞をつけるのはちょっとしんどく感じる「アイネクライネ…」は、それを生かしてあわてる女子高生の歌に。曲が進むに連れだんだん面子が増えていく「ボレロ」の描写は、もちろんだんだん楽器の編成が増えていく元曲の展開を踏襲している、という具合です。なんというか、思ったより(←失礼)緻密な計算の元に作り込まれているなという感じです。
(その代わり、ギャグがややすべり気味なのは内緒です)

これはぜひ、元曲を知っている人にこそ聴いてほしい、そして、そのアレンジ具合に感心してほしい作品です。
元曲を聴いても
「朝ごは〜ん」「まだまだ8時半〜、8時半〜、8時半〜?」「不景気〜でやってられまへんねん」
という歌詞が頭に浮かんで困るという副作用が起きますが。

しかし「Bravissimo I」ということは、IIやIIIも出すのでしょうか。

聴くな。〜Bravissimo〜
ユニバーサルクラシック
2003-09-21


by G-Tools

「運命」が元曲の「交響曲第五番・朝ごはん」を収録したマキシシングルもございます。オーケストラによる元曲も入っているので、聴き比べにはこちらが向いているかも。
posted by gyogyo6 at 19:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(松) | 更新情報をチェックする
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