iTunes Music Storeの日本展開について「○○にも開始」(○○は「来年」とか「3月」とかそんな言葉)という報道を、私は期待しながらも「まあ落ち着け」とか「また日経か」とか眉につばを付けて読んでいました。
そんななか、今月18日のJASRACの会見でiTMS-Jに関する発言(ITMedia: 「iTMSも日本のルールで」--JASRAC、ネット配信に期待)が出たようです。
悪し様に言われることが多いJASRACですが、そうはいっても「必要悪」みたいなところもあるかなと思っていました。「既得権益がどうこう」みたいなことは、これ以上言いたくない。
けれどもちょっとこれはいただけないというか、どうかなあ。
現時点では「インタラクティブ配信」の徴収金額のうち9割以上が着うた/着うたフルという状態だが、協会では「iTunes Music Storeの登場も歓迎したい」(常務理事菅原瑞夫氏)と“PC向け配信サービス”の拡大にも期待を寄せる。
これはいいのですが。
iTMSについては、2年ほど前からアップルがJASRACへ相談に来ていたとのことで、「当初は2005年4月ないし5月の開始を目指していたようだが、しばらく延期されているようだ。日本にサービスの拠点を置き、日本のルールで進めていくということで相互理解を得ている」(菅原氏)という。 この「相互理解」とは、“iTMSも国内の配信事業者と同じ条件でサービスを行っていく”という意味で理解して良さそうだ。「ダウンロード型ならば、1曲あたり7.7%もしくは7.7円の使用料を徴収するというルールはいかなる事業者においても変わらない」と菅原氏もコメントしている。iTMSは比較的ゆるいDRMが特徴だが、菅原氏は加えて「ダウンロード型ビジネスで大切なことは、コピーコントロールの問題をクリアにすること」とも述べており、 iTMSが既存の国内サービスと同等のDRMを備える可能性も否定できない。
郷に入っては郷に従えということでしょうか。
現状の「9割以上が着うた系サービス」でPC向け配信のシェアが小さいというのは、現行のPC向け配信に魅力がないからというのも理由の一つだと思います。iTMSがそれらと「同じ条件」のサービスを提供したところでそれが魅力的なモノになることがあり得るのでしょうか? JASRACの要求通りの条件でサービスが始まったとしても、日本に「割高で利用する気になれない配信サービスが一つ増えるだけ」のような気がします。
期待するのが阿呆らしくなってきました。



