「アナ雪サントラデラックスエディション」を今頃買ってきた。2枚組CDの中にレリゴーが、英語劇中版、英語ED版、日本語劇中版、日本語ED版、日本語劇中版のMay J.版、25言語メドレー版、カラオケと全7トラックもあってえらいことになってる。
といっても私がサントラを買ったのはレリゴーめあてではない。
映画を観に行ったきっかけは例のクリップ。別の映画を観た時の予告編で「ありのままで」特別映像というのを見て(特別というか、本編そのものだった)、「ちょっとこれはタダモノじゃないのではないか?」と度肝を抜かれて観に行った。
さて音楽の方
「アナ雪」開幕のおっさんのコーラスは除いて、最初のナンバー「雪だるまつくろう」、アナがエルサに拒絶されて「わかったよ〜」とうたうところあるけど、あそこがもう「ちょっと据わりの悪い翻訳ミュージカルの歌」っぽくて大好きなんだ。
(注: ツイッターに書こうとしたら思ったより長くなってしまったのでブログに書いています。もともとツイッター用なので一段落140字以内でブツブツ切れます)
翻訳ミュージカルは日本語詞がどうしてもぎくしゃくして、私はそのへんのギャップが逆に好きなのだけど、一曲目の「わかったよ〜」で「そうそう、これがいいんだよ!」ともうこの映画はこの後全部許す気になった。破壊力抜群。
(翻訳ミュージカルはぎくしゃくする、と書いたけど、最初から日本語で作られたミュージカルでもやはりどっかに違和感があるよね。要するに日本語ミュージカルはみんなそう! ふしぎ。話がそれた)
ちなみにこの「わかったよ〜」、英語では "Okay, bye" で、これは甲乙つけがたい。
あとは、いかにもミュージカルらしいナンバーの「生まれてはじめて」な。
それからあの、後半に出てくるトロールたちがアナとクリストフを煽る「愛さえあれば」。これもまたミュージカルらしいコーラスナンバーでこいつも好き。ああ私はこういうタイプの歌が好きなんだ。
神田沙也加はいい歌手ですね。ミュージカル俳優としてのキャリアも結構あるのかな。意識して聴いているからかも知れないがところどころお母さんを思い出させる節回しがあってハッとする。
レリゴーは、曲中の歌として聞いたときにはうん?と思ってしまった。松たか子はがんばってるんだけど、高音部に上がったときに声が抜けていかず詰まって張り上げる感じになるのがどうも。あれ神田沙也加ならきれいに抜けると思うんだ。
歌詞の方も、後半部で「花咲く氷の結晶のように」とあるところ。「ケッショウ」なんて堅い響きの言葉は、この手の歌にはあまりふさわしくないんじゃ、と思う。
もちろんあの歌い方は、歌詞の響きは、エルサの強い意志のあらわれなんだと言われたら、なるほどそうかとも思う。そして映像とはよく合ってると思う。でも単体で聞くとちょっととととと。
サントラCDにはきちんと「日本語詞」と「英語詞」そして「英語詞の日本語訳」がついてて比べることができる。配信よりこっちにして良かった。レリゴーは英語の方が断然良いな。
私が映画館で見たのは日本語吹替版のほうで、こうなると原語字幕版もどっかで見たくなる。商売がうまい。
ちなみにボーナストラックの「レリゴー25言語版」には歌詞がついてないので、「これ何語?」を知りたいときはYouTubeで確認するしかない。
あとはピエール瀧の歌の場面をもっと増やせよ!と拳を握るのだが、こればっかりはもともとに1曲しかないので仕方がない。日本語版だけ曲増やすわけにもいかんだろうし。
たぶん今年末の紅白歌合戦では「アナ雪」コーナーができそうな勢いだけれども、ピエール瀧には去年の「あまちゃんコーナー」で登場ならなかったリベンジを果たしてもらって「あこがれの夏」をうたってほしいっす。
「雪だるまつくろう」と「愛さえあれば」はディズニーが公式クリップを上げてないのが残念。
以上。ほんとに個人の感想以上のものじゃないけど、これで終わります。
アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック -デラックス・エディション- (2枚組ALBUM)
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