連載中断やらいろいろあった「マエストロ」、完結巻が出ました。
オーケストラと指揮者の世界を描いたこの作品、最後まで高いテンションで完走しました。最終話の一つ前の第21話が、他の回を大きく上回る62ページもあるのですが(これはWeb上の連載時には4回に分けて発表されていました)、ここが圧巻ですね。凄い音楽が聴こえます。
「天籟」って知ってる?
「天籟」というのは 耳に聴こえない 音楽なんだ
それは 宇宙そのものを 響かせる音楽
今日は そんな音楽が 世界を 静まりかえらせる
そんな 日…
うん、テンライおぼえた。
「神童」以来の、さそうあきらによる音楽まんがですが、彼が「神童」、そして「マエストロ」で描いている音楽はやはりマンガでないと描けないものだなあと思います。
少なくとも、映画やテレビドラマ、あるいはアニメにするのは大変難しい。描かれた演奏を実際に「音」にしなければならないわけですから。昨年「神童」の映画が公開されましたが、そこで演奏された音楽は、私には「え?え? こんなのでいいの?」と思ってしまうようなものでした。(当時の感想です→『「音楽の衝撃」を体験したかった』)
音楽に打ち込む人間を描くといった作品ならいろいろ作りようもありましょうが、音楽そのものを描かんとする作品(「マエストロ」は「神童」よりさらにその傾向を強く感じます)は、本当に他の表現に移し替えづらいだろうなと。
唯一無二の表現、というわけです。
マエストロ 3 (3) (アクションコミックス)
さそう あきら
双葉社 2008-03-28
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