2008年05月02日

新奇なプロモーション≠新規のビジネスモデル

Radioheadがアルバム "In Rainbows" をリリースした際、「価格はリスナーが自由に決めてくれ。無料も可」といってダウンロード販売を行ったのは昨年秋のこと。(その後、CD媒体でもリリースされました)高い人気を誇るバンドがやったというので当時は「新しいビジネスモデルへの果敢なチャレンジ」と大きな話題になりましたが、もうしないそうです。「プロモーションの実験だったのさ」と。そういえば、ダウンロードは期間限定でした。

トム・ヨーク先生曰く:

「特定の状況下で実行した1回限りの取り組みだ。当時は誰もがわれわれに次どういう手に出るのかと、尋ねてきた。ユーザーが好きな価格で購入できるという、同様のことを今やっても同じだけの意味はないだろう。あれは、ある期間に限定して試したことだ」

レディオヘッド、pay-what-you-wantプロモーションは続けず - CNET Japan

同じ頃にプリンスが新作アルバムを「大衆紙のオマケ」として無料でばらまいたことなどとあわせて、これまでの「レコード(CD)を売るのが至上命題、ライヴツアーetc.はそのためのプロモーション」的な考えを180度引っ繰り返すものとして注目されたわけですけれども、それだけでは算盤が合わなかったということでしょうか。

しかし、プロモーションとしては結構な成功を収めたと思います。レディオヘッドの名はロックファン以外にも浸透し、たとえば池田信夫氏のような人にまで言及され、「イン・レインボウズ」のダウンロードに3ポンドも払わせたわけですから! (→池田信夫 blog レディオヘッドの実験 )これからもあれこれ試行錯誤が続くのでしょう。

レディオヘッドのような大物がいろいろ試してみることは他のミュージシャンたちや業界全体に大きな影響を与えると思います。そして、「試してみたがもうしないYO」と表明することも、ね。

このブログの過去の参考記事:
無料配布? 販促物? (2007.7)
「レコード業界」の今後 (2008.2)

posted by gyogyo6 at 16:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽の周辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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