2009年03月14日

えいが「U23D」

シネコンで、隣の「ヤッターマン」に惹かれつつ、いや今日はそっちを見に来たのではないからと強い意志でチケットを買う。

そのタイトルは「U23D

U23D

コードネームみたいですが、要はU2のコンサートフィルムであります。で、特殊撮影により「夢の3D立体映像で抜群の臨場感!」が楽しめるというしろもの。偏光フィルター式のメガネをかけてスクリーンを観ます。なので、映画館で観ないと意味がない映画。

U2+3Dで「U23D」(Digital Light Processing)。

いやー、こういう立体視映画に慣れていないので大変に眼が疲れました。というか、「慣れている」人なんているんでしょうかね? 私が近視なのでメガネをかけてた、つまり二重メガネ状態だったのも影響しているかもしれません。飛び出してくるというよりは、「奥行きがつく」ことのほうが効果が大きかった気がします。また、何と言うんでしょうか、画面の前に立体で立ち上がっているボノなどの姿が、なんだかアニメのキャラクターっぽく見えてしまう時も。と、気になることも何カ所かありましたが、思ったより自然な立体映像を楽しむことが出来て、最近の3D技術はすごいのだなあと素直に感心できました。

ライヴ自体は昨年のツアーを撮影したものです。ただアレですね、「うわー立体になってる」ことばかり気になって、肝心のライヴ内容が印象に残らないという(笑)。これは自分だけの問題でしょうか。

これって、DVDやBlu-rayでリリースされるんでしょうか。メガネつきで? 何人かで一緒に観たいときはメガネだけ買い増すの? …という危惧もあったので映画館に行ってきました。地鳴りのような歓声がサラウンドで迫ってくることといい、それだけの価値はありますよ。(上映館などは公式サイトで)

U2の劇場公開映画としては「魂の叫び(Rattle and Hum, 1988)」以来でしょうか。こちらは「Where the Street Have No Name」ができたての新曲だった時期のツアーを撮影したものです。白黒映画(一部カラーあり)の半分ドキュメンタリーということで、「U23D」とはまったく方向性の違いますが。

あと「コンサートフィルムだから」と字幕がなかったのは大いに不満! 「魂の叫び」は字幕ついてたぞ! 配給会社はきちんと仕事しなさい。

さて、次は「ヤッターマン」観てくるか…。


3Dglass

こんなメガネで見ます。残念ながら映画が終ると返さないといけません。

posted by gyogyo6 at 18:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする

2009年02月15日

CDのライナーノートを信用してはいけないという話(動物の謝肉祭)

NHK-BSで放送されている番組「名曲探偵アマデウス」。面白いのでときどき見ています。

この前とりあげていたのはサン=サーンスの「動物の謝肉祭」でした。この曲は動物のようすをユーモラスに描写した組曲のように聴こえますが、実は全編が当時の音楽シーンに対する皮肉と諧謔、パロディに満ち満ちたものだったそうです(そのため、作曲家は生前に「白鳥」以外、演奏を禁止していました)。

たとえば第4曲の「カメ(Tortues)」。この曲は、オッフェンバックの「天国と地獄」のあの有名なメロディを思い切りテンポを落として引用しています。これはフランス楽壇の重鎮であったサン=サーンスが、当時大流行していたオペレッタ(代表が「天国と地獄」です)のような「軽い音楽」を大層嫌っていて、皮肉を込めてメロディを借用したのだ…、と番組では紹介されていました。

あと、自作「死の舞踏」とフランス民謡のメロディを組み合わせた曲に「化石」と名付けたり、「初心者のように弾け」という指示つきでスケールを繰り返すだけの「ピアニスト」という曲があったり…、と、こういう風に解説されると、そのパロディ元も含めて聴いてみたくなるではないですか(うん、いい番組ですね)。というわけで、2枚組1,500円の編集盤シリーズを買ってきたのですよ。

B0007OE2N0 サン=サーンス: 交響曲第3番/動物の謝肉祭、他
バレンボイム(ダニエル) リテーズ(ガストン) ロジェ(パスカル)
ユニバーサル ミュージック クラシック 2005-03-23

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ところがです。このCDのライナーノートでは、例の「カメ」について、

のっそりとしたカメの歩みをあらわす。才人オッフェンバックはこれを急テンポにして《天国と地獄》に用いた

なんて書いてあるのです。ちょっと待て、これでは話が逆ではないですか、パロッたのはサン=サーンスではなくオッフェンバックの方ということになってしまいます。

いったい名曲探偵とCDライナーのどちらが正しいのか。ということは、作曲年を調べれば分かる話でして、ちょっと検索してみますと

  • 「天国と地獄」 初演1858年
  • 「動物の謝肉祭」 作曲1886年(一般初演1922年)

ということで、CDの解説文が結構いい加減であるということが分かりました。

いやこういうのを見つけてしまうと解説の他の部分も「本当かい?」と疑ってしまいます。廉価の編集盤だからライナーノートもテキトーにやっつけてるんでしょうか(そうは思いたくないです)。

解説はほかを参照するとしまして、このパッケージは既発の音源を2枚にまとめたお買い得盤、収録されている「動物の謝肉祭」はマルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、ギドン・クレーメル(バイオリン)、ミッシャ・マイスキー(チェロ)など錚々たるメンバーによる演奏です。

あと、ジャケットにキリンの写真が使われてますが、これはどういう意味なんでしょうか、ご存知の方はご教示ください。

posted by gyogyo6 at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする

2008年12月19日

今年のクリスマスは…エンカのチカラ!

今年のクリスマスソングは何かないかなと考えていましたところ、たまたま聴いていたアルバムにちょうどいいのが収録されていましたのでご紹介。

B001GKXQ9A エンカのチカラ-SONG IS LOVE 80’S&90’S
(オムニバス)
コロムビアミュージックエンタテインメント 2008-12-03

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この2曲目 "Dear...again"。広瀬香美の曲を、川中美幸がうたう。なんともいえぬ味わいがあります。

演歌歌手がだすアルバムには、自分のヒット曲やオリジナル曲のほかに、中に何曲かカバー曲を収録していることがよくあります。このコンピレーションは、そういったカバー曲ばかり集めたもの。このアルバムのための新録こそありませんが、なかなかすごい内容ですよ。

80-90年代編は、五木ひろしの「TSUNAMI(サザン)」でスタート、トリが美空ひばりの「昴(谷村新司)」。

前川清の「HOWEVER(GLAY)」ははまりすぎですね。彼は「演歌歌手」ではないと思いますが、キニシナイ。GLAYのボーカル務められますよ。美空ひばりはコンサートでも「昴」をよくうたっていたようで、これは完全に自分の歌になってます。

あらっと思うのは五木ひろし。イントロなしでいきなり歌から入るこの曲、もとの歌い手が個性的なヤツだけに、なんか違和感が残ってしまいます。お手本どおり(お手本というのがあるなら)に完璧にうたっていて、歌の先生は満点つけるのでしょうけど。ポピュラー音楽は難しいものです。

とまあ、少々ミスマッチなところもありますがとっても面白い「エンカのチカラ」。吉幾三が高橋真梨子"for you..."をうたっているのなんか身震いしますね。IKZOが「あなたが欲しい あなたが欲しい 愛が…すべてが欲しい」と絶唱してます。誰だこの曲のカバー思いついたの。

「80-90年代編」だけ試しに買ってみましたが、こんどは「70年代編」も聴いてみよう。


B001GKXQ9K エンカのチカラ-SONG IS LIFE 70’S
(オムニバス)
コロムビアミュージックエンタテインメント 2008-12-03

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…聴いてみた。こっちは石川さゆりの「ペッパー警部」が出色の出来ですね。ファンクな演奏に乗る石川さゆりの歌声。いや、全然ノッてませんな。ちょっと伝説のユニット「ラ・ムー」を思い出しました。菊池桃子よりはずっと歌うまいですが(当然)。あと、八代亜紀の「いとしのエリー」は、五木ひろしのより「それ」っぽい。アマゾンでは試聴もできますので、ぜひ一度ご体験を!

posted by gyogyo6 at 00:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする

2008年09月08日

平成生まれにも「これだけは聞いとけ」…と言ったらコレだろ

平成生まれにも「これだけは聞いとけ」とオススメ出来る昭和の名曲 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww

いや、これしかないだろ。

バス・ストップ-平浩二 (作詞千家和也 作曲葵まさひこ 1972)

名曲です。なおサビの部分はプラターズの「Only You」にそっくり。

posted by gyogyo6 at 22:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする

2008年09月01日

ラフ・ガイド〜Music of Japan の今昔

「ラフ・ガイド ミュージック・オブ・ジャパン」の改訂版、というか、2枚目が編まれています。

B001AWPYZ8 ラフ・ガイド・トゥ・ザ・ミュージック・オブ・ジャパン 第2弾
オムニバス
リスペクトレコード 2008-08-06

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「現代の日本の音楽」のコンピレーション、ですが、集められているのはJ-POPでもエレクトロニカでもなく、…いったいなんとカテゴライズすればよいのでしょう、誤解承知で「エスノ日本」といったところです。エスノというと「オリエンタリズム」に通じるようでイメージ悪いですね、ルーツ音楽に根ざした音を出している人たちを集めた、といえばいいでしょうか。ああもうわからないや、登場するのはこんな人たちです。選曲は英国人(日本音楽オタク)のポール・フィッシャー氏。

須賀道子 /チャンチキ /牧岡奈美 /平安隆 /オキ・ダブ・アイヌ・バンド /琉球アンダーグラウンド /登川誠仁 /ソウル・フラワー・モノノケ・サミット /生駒一 /沢井忠夫 /宮内庁楽部 /天台聲明と小馬崎達也&パンゲア /蓼胡津留 /国本武春&ザ・ラストフロンティア /笠置シズ子 /都はるみ /あがた森魚 /渋さ知らズ

うーむむむ、…笠置シズ子『東京ブギウギ』のような全然「現代の日本」じゃないやん、なんてのも混じってるのが不思議ですが、細かいところには目をつぶりましょう。基準があるようでないようで。「宮内庁楽部」やら「天台聲明」やら、それでトリを務めるのが渋さ知らズとか、ほんとわかんね。

このシリーズの第一弾は、約10年前に出ています。こちらの盤に登場するアーティストは、こんな人々。

国本武春 /河内家菊水丸 /ソウル・フラワー・モノノケ・サミット /佐藤通弘 /伊藤多喜雄& TAKIO BAND /安場淳&アンチャン・プロジェクト /平安隆 /アヤメ・バンド /井川忠義 /オキ /田辺頌山 /後藤幸浩 /大工哲弘 /ザ・サーフ・チャンプラーズ /久保田麻琴と夕焼け楽団 /吉田康子 /コト・ヴォルテックス /林英哲 /シカラムータ

10年前でこのセレクションは、なかなかの目利き、ですね(最近名前を聞かない人もいますが)。これも選曲基準がひまひとつ不明ですが、まあいいでしょう。両方の盤に選ばれている人たちもいますな。モノノケサミット、平安隆、国本武春、そしてオキ。もちろん曲は違います。

こちらが第一弾の方。

B00005I55N ラフ・ガイド・トゥ・ザ・ミュージック・オブ・ジャパン
V.A.
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ 2000-07-05

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元盤は1999年リリースでした。

参考リンク:

編集した Far Side Music のカタログ。細野晴臣のモノとか、いろいろ出しています。

日本における配給元のリスペクト・レコード。おっとピーター・バラカンが推薦文書いてる。オキのジャンルを「アイヌクラブ音楽」なんてしれっと書いているあたりニヤニヤしますね。

追記

似たようなコンセプトのオムニバスでは、こっちのが面白そうですかね。

B001BIL5G8 くさまくら
オムニバス
オーマガトキ 2008-09-03

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曲目などはこちらから。

posted by gyogyo6 at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする

2008年05月18日

これは、はまる

かなりくせになります。「近所の金魚は弥富のきんちゃん」。「はたらかないけど和金(ワキン)」。(音量の調節ができないのでご注意)

posted by gyogyo6 at 00:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする

2008年05月13日

10点満点で1点

ミュージック・マガジン誌は、すべてのアルバムレビューに10点満点で得点をつけています。批判されることもありますが、話のタネ、ネタとしては面白い。

同誌を創刊した中村とうようは現在「ワールド・ミュージック」のレビューを担当していますが、この人は怖いモノなしなので気に入らないものには容赦なく低得点を与えます。もちろん、彼が「下らない」としたものが本当に下らないかは別問題です。ワールド・ミュージックは確かに玉石混淆度が高いジャンルで評価の高低差が激しいのはわかりますが。

5月号では、アフリカのミュージシャン達がU2のナンバーをカバーしたという「In The Name Of Love」という盤に「1点」という輝かしい点数がついていました。「こんなのは『イン・ザ・ネーム・オブ・マネー』だ」とまで書かれると一度聴いてみたくもなるのが人情というもので、iTunes Storeに出ていたアルバム Soweto Gospel Choir - In the Name of Love: Africa Celebrates U2 を買ってみました。

「アフリカを代表する才能による…といいながら知らない名前が多い」「アメリカ人に媚びて英語で歌うなよ」という指摘はその通りなのですが、それでも1点というのはどうなんだろうな、これまでの採点基準だと5点くらいはつきそうなもんだけど、と思いました。ただ、「最悪」と断じているラス曲は残念ながら私も同意見で、こいつが相当足を引っ張ってそうだなあとは感じましたが。出来にばらつきがあるのは否めません。1曲目のアンジェリーク・キジョーの曲とかはいいんですけどね。(この人、何をやってもすごいなあ!)

同じ号で別の人もこの盤のレビューを書いてますが、それによれば「出来はまずまず」だそうです。…まあこんな当たり障りのない評価では自分も興味を持たなかったでしょうから、罵倒レビューも時には購買欲をかき立てるなと感じた次第。

U2の次のアルバムに、ここに出ていた人たちが大挙して参加していたら面白いんですが。

イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ:アフリカ・セレブレイツ・U2 イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ:アフリカ・セレブレイツ・U2
オムニバス シエラ・レオネ・レフージー・オールスターズ アフリカン・アンダーグラウンド・オール-スターズ feat.チョーサン

Pヴァイン・レコード 2008-04-18

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posted by gyogyo6 at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする

2008年04月01日

JAZZ SIDE OF THE MOON ですと

なんかショップの店頭で見かけて衝動買い。エイプリル・フールの記事にふさわしい、かな。

Jazz Side of the Moon: Music of Pink FloydJazz Side of the Moon: Music of Pink Floyd
Sam Yahel Mike Moreno Ari Hoenig Seamus Blake

Chesky Records 2008-02-26

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「狂気」のジャズ版です。やっぱりジャケットにはプリズム。プログレの中でもクリムゾンやイエスだとジャズとの相性も良さそうだけどピンク・フロイドはどうかな、と思って聴きだしましたが、意外や意外、かなり面白い。リーダーはサム・ヤエル(ハモンドオルガン)、ってごめんなさい存じ上げませんでしたが(^^)、これからいろいろ聴いてみることにします。

なんかでも、原曲に負けているように聴こえるのは気のせいでしょうか? オリジナルの素晴らしさもまたよく分かる、というものです。SACDとCDのハイブリッド。
ところで4トラックめの曲名が "Any Colour You Like" となってますが、これ明らかに嘘、というか違いますよねえ。いや、 "Any Colour You Like" は "Breathe" の変奏である、ということでしょうか。

posted by gyogyo6 at 00:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする

2008年03月14日

全部買う人きっといるんだろうな、というコンプリート

今年の4月5日はカラヤン100年目の誕生日なのだそうで。そういうわけで、いろいろな企画モノが出るわけですが、そこは帝王と呼ばれた人物、スケールが違う。

B00118YMAEドイツ・グラモフォン・コンプリート・レコーディング(240枚組)
ヘルベルト・フォン・カラヤン
UNIVERSAL CLASSICS(P)(M) 2008-04-05

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グラモフォンからは240枚組ボックス(いや、ボックスですらないなこれは!)。お値段も30万円と超豪華。ベートーヴェン交響曲全集が3シリーズも入ってますよ。曲目リストはこちらから(HMV)。

負けじとEMIからは

B000ZBPQEOKarajan 100th - Orchestral
Herbert Von Karajan
EMI 2008-04-01

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B000ZBPQEEKarajan 100th - Opera, Vocal
Herbert Von Karajan
EMI 2008-04-15

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管弦楽編(88枚組)とオペラ声楽編(72枚組)に分けてのリリース。こちらはとても良心的なお値段がついています。1枚あたり単価はワゴンセール並み。あ、こっちにもベートーヴェン交響曲全集がありますね。曲目リストはこちら(管弦楽編)(声楽編)。

以上の3つを買えば全部で400枚になります。そして映像版全集も桁外れ。

カラヤンの遺産コンプリートDVD-BOXカラヤンの遺産コンプリートDVD-BOX
ヘルベルト・フォン・カラヤン

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DVDも40枚組になる。ここにもベートーヴェン交響曲全集が! どんだけ全集好きなんだこの帝王は。それに、おまけの封入特典カラヤンサイン入り指揮棒って。分かりましたから許してください。(収録リスト)

偉大な指揮者である半面、毛嫌いする人も中にはいるわけですが、その原因はこの大量の録音物にもあるのかも知れませんね。しかしよく振りも振ったり、録りも録ったり。そして売りも売ったり!

そうそう今年は朝比奈隆も生誕100年だそうです。同い年だったのか…。

posted by gyogyo6 at 00:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする

2008年02月21日

マイコーさんの「スリラー」25周年

スリラー 25周年記念リミテッド・エディション(DVD付)スリラー 25周年記念リミテッド・エディション(DVD付)
マイケル・ジャクソン ヴィンセント・プライス ウィル・アイ・アム

SMJ(SME)(M) 2008-02-20
おすすめ平均

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大金持ちでネヴァーランドの主で借金王で破産寸前で整形似非白人で児童虐待で変態でと散々な言われようのマイコーさん49歳ですが、この頃のマイケルはホンモノのスターでした。クインシー・ジョーンズがプロデュースした一大傑作、などと改めて言うまでもないでしょう。アル・ヤンコビックのようなパロディ芸人にまで恩恵をもたらしたというおまけつき。この大成功が回りまわって現在の「大金持ちで破産(ry」という状態のもとになったというのはとりあえず置いときましょう。

私は、あまりに売れすぎていたため当時は敬遠していました。そんなわけで全部通して聴くのは実はこれがはじめてだったりするのですが、それでも曲をほとんど知っていたのには笑ってしまいました。いかに当時あちこちでかかっていたかということですね。

何曲か「2008年リミックスバージョン」も収録されていますが、これはオリジナル版の勝ちだなあ。ビデオクリップは "Billie Jean" "Beat It" "Thriller"(ロングバージョン)がDVDに収録されています。当時死ぬほど見せられたビデオです。それに加えてモータウン25周年ライブでのパフォーマンス。
あと、"Beat It" のギターソロを弾いてたのがエディ・ヴァン・ヘイレンだったことを今頃知りました(笑)。

しかしもう25年経ったのか…。現役の中高生に「いいからこれ聴いてみろ」と言っても迷惑がられそうだなあ。というのも、自分がそう言われたら迷惑だろうから。

80年代の中高生(というのは自分のことなんですけど)が、「お前ら25年前の音楽も素晴らしいから聴いてみろよ」と言われて「それもそうだな」と素直に聴くはずがない。80年代の25年前というと1950年代の音楽でして、そんなのよほどの好き者でないと聴いてなかったなあと。旧譜の入手しやすさなど、当時と現代では時代感覚が違うかもしれませんが。

(50年代といえば、たとえばポップスならエルヴィス、ジャズならカインド・オブ・ブルー(マイルス)、そして日本では「チャンチキおけさ」三波春夫で御座います、とかいったあたりです。)

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2008年02月03日

「ガラスのCD」を聴いて…ないですが

SHM-CDくらいで驚いてはいけません。最近では「ガラスのCD」なるものが製品化されています。お値段20万円!

EXTREME HARD GLASS CD 《高品位ハード・ガラス製音楽CD》

って、これもユニバーサルか! カラヤン&ベルリン・フィルの1962年録音「第九」というと、自分が子供の頃にLP盤が家にあった記憶が。同じ音源でしょうかね。さすがに20万円出す気にはなれません。コレクションとしてはいいかも知れませんけれども(そういえば、今年はカラヤン生誕100年なんだそうですね)。聴いたことがないので何とも言えませんが、仮にこれでいい音(透明感のある音?笑)がするとしても、同じ資金をオーディオの方に投資するほうがよっぽどいい音になりそうですがどうでしょうね。

posted by gyogyo6 at 23:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする

2008年02月02日

「SHM-CD」を聴いてみた

SHM-CD というものが最近発売されました。 Super High Material CD 、日本語で「超高級素材CD」。公式サイトで解説していますが、要するに「いい素材を使っているので普通のCDより音がいいんだ!」ということだそうです。本当でしょうか。

ものは試し、聴いてみないことには始まりません。なんでも、今のところ発売しているのは日本のユニバーサルだけだそうです。ちょうど先月発売になった、マーズ・ヴォルタの新譜「ゴリアテの混乱 初回限定デラックス・エディション」にこれが使われているということなので、安い輸入盤を横目で見ながら買ってきました。

ゴリアテの混乱~デラックス・エディション(DVD付) ゴリアテの混乱~デラックス・エディション(DVD付)
マーズ・ヴォルタ

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再生スタート。おお、これはすげえ! 早くも今年のベストアルバム候補だ。音質のほうも、うーん、いい音だ……って、ちょっと待て、これでは比較対象がないじゃないか。元からいい音で録られているのかも知れないし。

ここは「通常のCDと聴き比べ」してみないとわかりません。
というわけで仕方がない、既に持っているCDのSHM-CD版を聴いてみることにしました。少々勿体無い気もしますがどれがいいかなと考えて、選んだのはこれ。

ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの三章、他 ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの三章、他
ポリーニ(マウリツィオ) ブーレーズ ストラヴィンスキー

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はい、ポリーニです。ストラビンスキーのペトルーシュカ、プロコフィエフのピアノソナタ7番(戦争ソナタ)ほか、名盤の誉れ高きディスクですね。ピアノ独奏の方が、ロック系より差が良くわかるかなと思いまして。ちなみに、CDと同じマスターを使っているそうです。既に持ってるものに2,800円を出すのはちょっともったいない気がしますが、何事も勉強勉強。

で、聴いてみました。

うーむむむ?
確かに、同じ音源でありながら何か…違いますよ。なんか音に奥行きが増しているというか、まったりとしてそれでいてしつこくなく…じゃなかった、従来自分のスピーカーではちょっとピアノの音にペラペラ感があって少し残念だったのが払拭されているというか。なんか、あんまりいろんな形容をするとオーディオ雑誌の怪しげな記事みたいになってしまいますが。うん、これはブラインドテストしても聴き分けられるほどの音の違いが、ある、んじゃないかなあ(急に自信がなくなる)。

(追記)オーディオ評論家の麻倉怜士氏が、「オーディオの作法(ソフトバンク新書)で「この盤はCDとSHM-CDの違いを味わうのに適している。激しさと静けさを同時に再現しなければならないこの曲は、CDでは物足りなかった」云々と書かれています。それだけの差があるかどうか、はご自分でお確かめください。(追記おわり)

polliniSHMCD

通常盤とSHM-CD盤(上がSHM-CD)。真ん中にあるのは「SHMってのはこんなに凄いんだぜえ」ということを主張している宣伝兼カタログのブックレット。これが入っているおかげで、SHM-CDのパッケージは少し分厚い。CDの盤面は、刻印がなければどっちがどっちか見分けがつきません。

ちなみに通常盤は1,800円なので、1,000円も高いです! この千円の値打ちがあるのかというと、……? それは聴く人次第でしょう。CDというフォーマット自体が先行き不安なこの時代に勇気ある製品だと思います。

なお、なぜ音が良くなるのかの理屈は、SHM-CDのページにいろいろ書いてありますが、実際のところは「よくわからない」のが本当のところらしいです。「いろいろ試してみたら音質が向上した。原因不明」…となるとオカルトめいた話になりますが、まあそれは足の速いサラブレッドを作るための配合理論のようなもので、結果が出ればそれでいいのかも知れません。でも、基本デジタルな世界で「なんで?」という疑問はあります。
あと、iPodなどで聴くために圧縮フォーマットに変換してしまうと、ほとんど意味がないでしょうね。

というか、本当にいい音になるんだったら、限定盤や特別盤だけと言わず通常盤も全部これで作ればいいんじゃないでしょうか。価格はもう少し抑えて。

というわけで、あまり「聴き比べ」して首をひねってばかりいるのも音楽好きとして正しい態度ではないと思うので、とりあえずSHM-CD盤だけ持ってるマーズ・ヴォルタ聴きますね。うおっ、まじエエわこれ。

(参考)リスニングに使用したオーディオは KENWOOD の初代 K's。10年以上前のシステムですが、今もなかなかいい音を出してくれます。アンプはもちろんアナログです。あと、CDプレイヤーのピックアップは設計が古く、CD-Rをかけると時々針飛びさせます。…先にこっちを買い換えるべきでしょうか。

追記

今の私の考えです。(そんな大層なものではないですが)
で結局、SHM-CDってどうなのと訊かれたら

さらに追記

ユニバーサルさんが、「そんなに疑問あるんだったら聴き比べてみろよ」とばかりに、サンプラー盤を出すそうです。どちらも同じ曲を収録したCDとSHM-CDの2枚組。ロック中心、全17曲(×2)のリストを見て「なんだ懐メロばっかりじゃん」とか言わない。昔の曲の方が、音質の向上(とやら)を確認するには適している、と考えているのでしょう。値段も1,000円と手頃です。

これがSHM-CDだ!ロックで聴き比べる体験サンプラー これがSHM-CDだ!ロックで聴き比べる体験サンプラー
オムニバス

USMジャパン 2008-05-28

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さらに追記

なんかさらにサンプラーCDが増えるようです。ロックの次はジャズとクラシック。SHM-CDの音質によほど自信がある…のかどうかは知りませんが、自分の再生装置で手軽に聴き比べられるのはいいことだと思います。

これがSHM-CDだ!ジャズで聴き比べる体験サンプラー これがSHM-CDだ!ジャズで聴き比べる体験サンプラー
ヴァリアス・アーティスツ

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これがSHM-CDだ!クラシックで聴き比べる体験サンプラー これがSHM-CDだ!クラシックで聴き比べる体験サンプラー
ヴァリアス・アーティスツ

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これがSHM-CDだ!2 ロック/ソウル/ブルースで聴き比べるサンプラー これがSHM-CDだ!2 ロック/ソウル/ブルースで聴き比べるサンプラー
オムニバス

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"DON'T THINK, FEEL!" なんてジャケットに書いてあるあたりが、なにやら示唆的ですな。本音は "Don't say anything before you try it" ってあたりかも。

もひとつ追加

参考: CDJournal.comより。「100人が聴いて100人全員がわかるかというと、それほどのものではない」など結構本音が出ている良記事です。

CDJournal.com - リサーチ - ライセンス・トゥ・イル番外篇 その2 博士のSHM-CDチェック『謎の円盤SHM-CD』の巻 (2008/01)

★ ついでに聞きたいんぢゃが、結局のところ音が良くなった原因は何なのかえ?
▼ それが、よくわかってないんです。説明おわり。
★ ……見損なったぞ助手くん。そんな物言いが科学万能の21世紀に通用すると思うてか!
▼ SHM-CDを作り出した日本ビクターの人も「わからない」って言ってるからお手上げです。紙資料にはもっともらしく“透明度が上がったため複屈折が……”なんて書いてありますが、それで全面的に納得できるかといえば難アリですよ。同じマスターから作ってもSHM-CDは普通のCDより音量が大きくなるとか、現在の科学では説明がつきません。
★ うーむ、不思議ぢゃ。オカルトが大嫌いな理系の人たちが真実を解明してくれんかのう。
▼ 何が原因だろうと、音が違うのは事実ですからね。音の世界は深いってことです。
posted by gyogyo6 at 20:25 | Comment(14) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする

2007年12月04日

やってもうたんですね(崖の上のポニョ)

10日前のここのブログ記事「宮崎駿も歌詞を書くな」で、私はこう書きました:

その後の「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」では歌詞は他人に任せています。うん、これが正解ですよ。現在製作中の「崖の上のポニョ」はどうでしょうね。また「俺が書く」とか言ってないだろうか、心配です。

「ポニョ」の主題歌の話をぜんぜん知らずにこんなこと書いていましたが、もう曲は出来てて映画公開に先駆けて発売になるみたいです。(映画は来夏公開)

映画「崖の上のポニョ」CD情報

主題歌: 「崖の上のポニョ」 2007年12月5日発売! ¥1000(税込)
作 詞: 近藤勝也
補作詞: 宮崎 駿
作曲・編曲: 久石 譲
唄: 藤岡藤巻と大橋のぞみ
発売: ヤマハミュージックコミュニケーションズ

…えー、まあ、ね。どこを補作したんでしょうか…。ちゃんと調べてから書けばよかったよ。

今回の主題歌はイメージアルバムを久石譲さんに依頼する際の、宮崎監督のメモが元になっています。そのメモを元にイメージを膨らませた久石さんが作曲し、『崖の上のポニョ』で作画監督を努める近藤勝也が作詞を担当、補作詞という形で宮崎駿が仕上げました(鈴木敏夫プロデューサー)

補作というよりは原案、という感じですかね。ううー。

http://utaten.com/lyric/lyric.php?LID=jb10712501
歌詞です。
うーん、これは聞いてみないとですね。…というわけで聴いてみました。あっはっは、まんま「トトロ」路線だ。リズムは裏打ち使いまくりで結構難しいな。でもいまの子供は平気でうたっちゃうんだろね。いい曲だと思います。…でもやっぱりこれでも歌詞が説明調に聞こえるなあ。「宮崎駿が書いている」という先入観からでしょうか?

崖の上のポニョ崖の上のポニョ
藤岡藤巻と大橋のぞみ 大橋のぞみ 久石譲

ヤマハミュージックコミュニケーションズ 2007-12-05

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2007年11月20日

ゆるゆるクリスマスソング

街角には早くもクリスマスツリーが立ち、クリスマス気分を盛り上げようとしています。音楽の方では、この時期は「クリスマス・アルバム」が出回ります。もう何十年も続くこのサイクル。

今年も、少し早いですが選んでみましょう。昨年のシーズンにリリースされた、ホール&オーツのクリスマスアルバム。長いキャリアの彼らですが、これがはじめてのクリスマスアルバムだったそうです。

ホーム・フォー・クリスマスホーム・フォー・クリスマス
ダリル・ホール&ジョン・オーツ

ビクターエンタテインメント 2006-11-18

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80年代をブイブイ言わせていたホール&オーツのデュオも、ダリル・ホールのほうはもう還暦近いお年、ということで時の流れを感じます。このクリスマスアルバムも、ジャケット含めすっかりまったりくつろいだ雰囲気でいい感じです。定番の「ジングル・ベル・ロック」を聴いた私の同居人は「…演歌?」とのたまっておりました。あはは、確かに演歌歌手もできそうですね、今の彼らなら。(褒め言葉ですよ)

posted by gyogyo6 at 22:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする

2007年09月29日

iTunesにふさわしい曲たち(その2)

前々の記事「iTunes Storeにふさわしい曲たち」の続編です。

「テルミンミニ」がなかなか来ないので、むしゃくしゃして iTunes Store で買った。後悔はしていない。たぶん。

その1。
"Somebody Stole My Gal" Pee Wee Hunt And His Orchestra - Look Sharp: Straight from Dixie - Somebody Stole My Gal

なんの曲か、といぶかしがる方がいらっしゃるかも知れませんが、吉本新喜劇のオープニングテーマ、と言えばおわかりでしょうか。プンワカパッパ、プンワカプンワカというあれです。スタンダードナンバーなのでいろんな人の歌や演奏がありますが、吉本で使われているバージョンはたぶん Pee Wee Hunt And His Orchestra のこれ。ある意味関西を象徴するメロディーは、以前の記事で取り上げた「関西人 in Tokyo」の間奏部にも挿入されています。(これは、元曲であるスティング "Englishman in New York" の同じ部分と聴き比べると面白い)

その2。
"108% Bad News" Bad News 108%
badnews108.jpg

大手インディーレーベル(って変な言い方だな)、バッドニュースの17周年記念コンピレーションですが、すごいのはお値段。108曲入りで1,500。もちろん1曲ごとのバラ買いもできます(150円)が、アルバムまとめて買うと単価が10分の1以下になるというすさまじさ。…こんな値段の設定をしているアルバムって他にあるんでしょうか。

今や日本を代表するバンドになったくるりから、伝説のデュオ「メンボーズ」までの60組108曲。まあ、リストだけでも眺めてください。




というわけで、むしゃくしゃしている方はストレス解消にどうぞ。
(記事中、 ボタンは iTunes Store へのリンクです。要 iTunes)

posted by gyogyo6 at 17:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | よい音楽(竹) | 更新情報をチェックする